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2024.3.15 07:00ゴー宣道場

10年前では聞かなかった、子供達の絵の感想

皆さん、こんにちは。DOJOサポーターの しろくまです。
今回は、久しぶりに美術のことです。美術館のボランティアをしていて気になったことがあります。
子供達の絵の感想で、10年前では聞かなかったような感想を聞くことがあります。今回はそのことについて取り上げます。
ボランティアの役割の一つに、美術館で「対話型鑑賞」をしています。
当日、来館者が自由に参加できて私たちが「絵に何が描かれていますか?」と一人一人に聞いていきます。感想を聞いてみると皆さんそれぞれ感想があり、自分の感想だけでなくその場にいる参加した人達の感想も聞けて、色んな視点を発見することが出来ます。
他には、学校行事の一つに美術鑑賞があり先生方と生徒さん達も来られ、6〜7名ほどグループに分かれて対話型鑑賞の対応もしています。

最近の風潮なのか、人物の性別の見方が変わってきたと思うような出来事がありました。
小中学生たちに、一枚の小さな女の子が描かれてる絵を見てもらいました。今までの感想では、女の子がどんな様子かみんなで話をしたりすることが多いのですが、最近、参加していた男の子の感想で、
「スカートを履いてるからといっても女の子とは限らない。男の子かもしれない。女の子と決めつけるのは良くない。」
それを聞いて私は、それは決めつけではなく自分の感想を言うことが大事だと伝えました。
描かれてる人物を見て、男性か、女性か、性別をはっきりと言わない、どちらでもないような事を聞くようになりました。
時々、大人からも聞くことがあるのですが、最近は子供たちからも聞くようになりました。
見ても「わからない」という感想でも良いのですが、男性か女性か判断する事に「決めつけるな」というのは以前では聞かなかったことです。
自分の眼で見て判断したら良いのに、はっきりと男性か女性か自分の見た目で判断したら良いのに、性別を言うことがまるでいけないような、決めつけをしたらいけないと制限してるようにも感じます。それがまわりの子達もそれを聞いて決めつけたらいけないような感じになって萎縮してるようにも見えました。
性別を決めつけることが絵の人物に対して失礼という訳ではないし、「決めつけるな」という性別で差別している訳ではないのですが、それは自分の感想ではなく、まわりに対して個人の考え方を否定していることになります。意見を尊重することが大事だと思います。

他にも、10年前では聞かなかったような感想を聞くことがあります。
それは、コロナ禍やロシア・ウクライナ戦争の影響なのか、子供達の絵に対する感想が変わってきました。
はっきりとした人物画でなく、キャンバスに絵の具を撒き散らして描く抽象画で有名なジャクソン・ポロック。躍動感と力強さなど明るい感想が多かったのですが、「撃たれて血まみれになってる」「逃げてる」「戦争」という恐怖に関する感想を聞くようになりました。

また、大人の人物画では静かに落ち着いてる表情を見て「怖い」と聞くようになりました。「今までこの絵で『表情が怖い』という感想は聞いた事がない!」と他のボランティアも驚きを隠せない様子で、私もこんなにも変わるのかと驚きました。
その人物がどんな人か?何をしているところか?その人物が何を考えているかなど観察して想像してみることよりも、人物に対して恐怖心を持つような子供たちが多くなったように感じます。

子供たちの心情の変化は、日本のメディア、マスコミの恐怖を煽る報道から、更に左翼のキャンセルカルチャーから人権や被害者を生み出し、子供たちが可哀想というのではなく、まわりの大人たちが事実や文化・歴史をしっかりと伝えることが、これからの未来を担う子供たちに出来ることだと思います。

 


 

 

大人の勝手なイデオロギーが、子供の感性の育成に重大な悪影響を与えているという事実に、愕然とします。
コロナ禍のステイホームで子供が人と接する機会がなかったり、マスクをした顔しか見ていなかったりすることによる影響を懸念していましたが、やっぱり人「物に対して恐怖心を持つような子供たちが多くなった」という形で表れてきたようです。
バカで劣化した大人たちが、社会的に子供達を虐待していて、その責任を誰も負わないということに、怒りを禁じ得ません。(時浦)

 

 

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